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シャツを縫う糸

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

島本です。

今回は縫い糸について。

布帛(織物)を縫う糸には何種類かあり、スパン、フィラメント、複合糸などがあります。

それぞれ糸の伸び縮み、強さ、見栄えなどが違い生地の質感で選択します。さらに糸の太さ(番手)があり生地の厚さで選択します。専用ミシンにより得意不得意があります。

縫製の仕様には糸以外にミシンの糸の引張強度(糸調子)や針の太さ、釜の調節などがあり、それらが良いバランスで整うことにより美しい縫い目になります。

↓ミシンの釜。上糸と下糸と針が絡み合うところ。重要なセッティング部分です。

服を扱う人には当たり前の知識です。洋服の面(ツラ)を左右する大きな要素ですから。

シャツの縫製工場ではそれぞれセッティングが違い扱う糸も違います。シャツを硬く見せたいのか。柔らかく見せたいのか。扱い慣れている生地やブランディングなどにより、みんな考え方が違いますが目指す仕上がりに到達するために必要な知識です。

当店では生地の番手により縫う糸や種類を変えています。

ビスポークやモデル商品をお買い上げの方は、ぜひ縫い目や縫い糸にも注目してみてくださいね。

ではまた!