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日別アーカイブ: 2025年4月11日

クリーニングでの縮みについて

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

島本です。

今回はたまにあるクリーニングでの縮みについてです。

シャツの襟にも様々な作り方があり、その中でも代表的な接着芯を使った衿に多い問題があります。

接着芯とは熱で溶ける糊をアイロンの熱で溶かし生地と接着するタイプの芯地です。

さらに接着芯にも様々な種類があり工場によって使う芯が違います(厚みや素材)

画像のシャツはその接着芯を使った衿の裏側ですが、クリーニングによって縮んだ状態です。元の寸法から2cmも縮んでおりました。

そもそも接着芯は150度前後の温度で圧力をかけ貼るのですが、クリーニングは機械により差はありますが、濡れた状態で180度や200度ぐらいで一気に整形するので相性が良くありません。高温は接着芯の規格外なのです。生地によっては表に糊が染み出る場合もあります。

特に首回りを合わせるオーダーシャツですと少しの縮みで着にくくなったりますよね?(カフスも縮みます)

当店のシャツもお客様により安い方のクリーニングに出されている方がいらっしゃいますが、今のところ縮みは無いようです。(ただしボタンは痛みます)

ですがクリーニング店との相性が悪ければ、いずれ問題が起こる可能性もあります。

縮んでしまったものは元に戻りませんので、交換しか手段がなくなります。

可能であれば家でのお洗濯がオススメですが、難しいですよね。(ネットに入れて洗濯機で洗うのがオススメです!要アイロンの場合が多いです。アイロンの当て方もご相談下さい)

クリーニングに出される場合は一度店舗と相談してみて下さい。クリーニング店も経験があると思いますので良い方向に案内してくださるはずです。

特に2万円を超えるシャツの場合はご注意下さいね。

ではまた!